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比較対象として、ARTS−Jの方式(単純αβトラッカ:方式1)、ARTS−A以降の方式(Track Ori?ted Smoothi?:αβトラッカの拡張:方式2)、検討中の過去7スキャンのデータから予測する方法(加速度を加味した方式(2次近似):方式3、直線等速で予測する方式(1次近似):方式4)を比較して図示する。
なお、スキャン数による変化図では、初期トラック(最初の3スキャン)は除いてある。また、相関失敗はなかったものとして実験している。

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図3.3.2−3 航跡例2 速度の変化

3.3.2.2表示位置
現行システムでは入力位置を表示位置としている。当然のことながらモードSの方が精度がよくなっている分だけ、表示位置の精度も良くなっている。(図3.3.2−4:X座標入力誤差例、図3.3.2−5:Y座標入力誤差例:系列1はATCRBS、系列2はモードS)レーダー中心から遠距離になれば、その差はさらに広がることになる。ただし、モードSの場合、処理遅れが発生するので、そのままでは時間遅れの分だけ差が生じる。それでも、0.5秒程度では30Wの地点では、精度はATCRBSより良いと感じられる。(図3.3.2−6:航跡例1の直線等速期間のX座標誤差例:系列1はATCRBS、系列2はモードS)
また、現状3W〜5?程度のセパレーション確保に対して、位置誤差はせいぜい0.2NM以下であり、現状でも大きな問題はないと感じられるが、モードSにすると、さらに1/3程度良くなると考えられる。

 

 

 

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